適正な手入れ水準の確保

各種の資本基盤については、それぞれの機能が健全に発揮されるように、その状態に応じて、適切なタイミングで適切に手入れが行われないとならない。

人的資本基盤については、その状態に応じて、保育、教育、医療、介護といったケアがなされないといけない。人工資本基盤については、摩耗、腐食などに抗して劣化を防止するための維持管理が必要である。自然資本基盤については、農地、人工林など、人の手を加えた状況に応じて、適切に手入れを行わないと健全に機能が発揮されなくなる。


■参考文献
ケアの倫理』  ファビエンヌ・ブルジェール 原著二〇〇九年

入門 維持管理工学』  豊福 俊泰、尼崎 省二、中村 一平 二〇〇九年

里山の環境学』  武内 和彦・恒川 篤史・鷲谷 いづみ(編著 二〇〇一年

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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