自然資本基盤の維持に関する判断

すでに使用に供されている自然資本基盤であってその創出時にライフサイクルにわたる考慮が行われていないものについては、現在の使用者に対して自然回復段階の負担を課すこととせざるを得ない。ただ、自然資本基盤については、その使用の期間が人の一生を超えて継続することから、現在の使用者には自然回復段階の負担が発生しない場合がある。※I):その場合、現在の使用者は、今後、使い続ける場合に得られる生態系サービスが、今後、使い続ける場合に要すると考えられる手入れ負担と自然回復段階の負担(発生する場合)に見合うかどうかを判断して、使用の継続に関する判断を行うこととなる。使用の継続を行わないという判断を下した場合にあっても、自然回復のための負担を行う必要がある。

■参考文献
耕作放棄地活用ガイド考え方、生かし方、防ぎ方』 (現代農業増刊) 二〇〇九年一一月号


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I. :その場合、現在の使用者は、今後、使い続ける場合に得られる生態系サービスが、今後、使い続ける場合に要すると考えられる手入れ負担と自然回復段階の負担(発生する場合)に見合うかどうかを判断して、使用の継続に関する判断を行うこととなる。使用の継続を行わないという判断を下した場合にあっても、自然回復のための負担を行う必要がある。