積極的自由

他方の積極的自由は、「~への自由」だとされる。バーリンの言葉でいえば「自己支配」の自由のことだ。※

バーリンによれば、この「積極的自由」は自己実現のために時に他者へと干渉することもいとわない。

しかし、「消極的自由」と「積極的自由」を峻別せよというバーリンの主張にもかかわらず、これらはいずれも、他者攻撃の可能性を内在しているという意味において、同じコインの裏表にすぎない。

■参考文献
『自由論』  アイザイア・バーリン 原著一九六九年
苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説): バーリン『自由論』[編集部]


★この記事はiCardbook、『自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ —— (上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。

自由の相互承認
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