内部循環インフォメーション・フロー

「インフォメーション・フロー」には二種類あり、世界と知能を結ぶ通常の「インフォメーション・フロー」と、知能の内部を巡る「内部循環インフォメーション・フロー」があります。

「内部循環インフォメーション・フロー」は知能内部の情報を整理する役割を持ち、外界か らのインフォメーション・フローが弱まった時も、例えば眠っている間も動き続けています。※I):「生物は眠っている時、外部からの情報が極限まで制限され、内部におけるインフォメーション・フローのループが大きくなり、蓄積した記憶が変化・整理されて行く。これは夢の作用と同じである。内面で閉じたインフォメーション・フローは知能内部の強い自己構造化に寄与していると予想され、今後のエージェント内部構造の研究課題の一つである。」(引用:三宅陽一郎 「ディジタルゲームにおける人工知能エンジン」)


■参考文献
三宅陽一郎 「デジタルゲームにおける人工知能エンジン」 映像情報メディア学会 学会誌 2014年2月号

★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。

人工知能と人工知性
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I. :「生物は眠っている時、外部からの情報が極限まで制限され、内部におけるインフォメーション・フローのループが大きくなり、蓄積した記憶が変化・整理されて行く。これは夢の作用と同じである。内面で閉じたインフォメーション・フローは知能内部の強い自己構造化に寄与していると予想され、今後のエージェント内部構造の研究課題の一つである。」(引用:三宅陽一郎 「ディジタルゲームにおける人工知能エンジン」)