正義の二原理

ロールズは、「原初状態」において人びとが社会をどう構想するかを話し合い、何らかの合意に到達したとするならば、それこそが「正義」に適った原理と呼べるはずであると言う。

そうして導出された二つの原理は以下のようである。

第一原理は、すべての人の基本的自由の保障。

第二原理は、社会的・経済的不平等が許されるのは、機会の公正な条件のもとの結果であり、また、この不平等が不利な立場の人にとって利益になる場合のみである、とする原理。

■参考文献
『公正としての正義』  ジョン・ロールズ 原著一九七一年※I):後にCollected Papers, edited by Samuel Freeman (Harvard University Press, 1999) に収載された論文集。[編集部]


★この記事はiCardbook、『自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ —— (上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。

自由の相互承認
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I. :後にCollected Papers, edited by Samuel Freeman (Harvard University Press, 1999) に収載された論文集。[編集部]