近代的銀行の登場

12~13世紀のイタリアでは、両替商たちが貿易商人から預かったお金を地元の職人たちに貸し出すようになり、今の銀行のもとになるようなしくみが編み出された。彼らはbancoと呼ばれる両替のためのお金を積み上げておく長い机を使っており、これがbank(銀行)という言葉の起源になったと言われている。フィレンツェの大富豪メディチ家は、1397年に世界初の銀行を設立し、ヨーロッパ全土に支店を広げ莫大な富を手に入れた。

参考文献:
神からの借財人コジモ・デ・メディチ―十五世紀フィレンツェにおける一事業家の成功と罪』  西藤洋(法政大学出版局、2015年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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