記号主義

人工知能の構築には二つの方向があります。

一つは「記号主義」。記号系(シンボルの集合)によって知能を表現します。記号による構造化されたソフトウェアによる、巨大な情報処理装置を作り上げる方法論です。

それは、機械論的な人工知能、いわば、「時計仕掛け」の人工知能を目指す道です。I B Mワトソン、通常の語句による検索などは、こちらの記号主義に分類されます。人工知能のほぼ9割はこちらの方向の開発です。平たく言えば言葉によって、プログラムによって人工知能を作る道です。


■参考文献
エージェントアプローチ人工知能 第2』  Stuart Russell ・Peter Norvig 原著二〇〇三年※I):ピーター・ノーヴィグは米国の計算機科学者。Google研究本部長(Director of Research)を務めている。優れた教科書執筆者としても知られており、『エージェントアプローチ人工知能』は人工知能に関する古典ともいうべき地位を占めている。[編集部]


★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。

人工知能と人工知性
人工知能と人工知性

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I. :ピーター・ノーヴィグは米国の計算機科学者。Google研究本部長(Director of Research)を務めている。優れた教科書執筆者としても知られており、『エージェントアプローチ人工知能』は人工知能に関する古典ともいうべき地位を占めている。[編集部]