神経回路は様々な種類の神経細胞やシナプスを含んでいます。電気刺激や薬物処置の問題点は、こうした細胞種の選択性がほとんどなく、ほぼすべての神経細胞に均一に作用してしまうことです。このような課題を解決するために、遺伝子改変技術を用いて、特定の細胞種のみに光感受性タンパク質(※I):光感受性タンパク質は、特定の色(波長)の光を照射すると、活性化状態が変化します。光操作技術において、最もよく用いられている光感受性タンパク質としては、チャネルロドプシン2やハロロドプシンといったものがあります。神経細胞に導入して光照射をすると、前者では神経細胞の活性化、後者では神経活動の抑制ができます。)を導入するという実験手法が採られています(図10)。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『記憶をあやつる (角川選書)』 井ノ口馨(KADOKAWA/中経出版、二〇一五年)
◎この文章に興味、関心を持ったら下記電子書籍を手元に。
それには表紙画像をクリック。
★この記事はiCardbook、『脳と情報——神経回路と記憶のメカニズム——』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック。
◎iCardbookについて
・アイカードブック(intelligent card book 略称:iCardbook)とは https://society-zero.com/chienotane/archives/5067
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
註
I. | 戻る | :光感受性タンパク質は、特定の色(波長)の光を照射すると、活性化状態が変化します。光操作技術において、最もよく用いられている光感受性タンパク質としては、チャネルロドプシン2やハロロドプシンといったものがあります。神経細胞に導入して光照射をすると、前者では神経細胞の活性化、後者では神経活動の抑制ができます。 |