マーモセットのオスは生まれたばかりの赤ん坊を抱いて、四六時中背中に乗せて運び、乳離れした後も食物を与えて保育する。そして、これらの種には仲間を助けたり、慰めたりする行動がよく見られる。仲間を思いやる行動が、共同の子育てによって発達したと考えられるのだ。
■参考文献
『サル学なんでも小事典―ヒトとは何かを知るために』 霊長類研究所編(講談社、一九九二年)
『ヒトはどのように進化してきたか』 ロバート ボイド、ジョーン・B・シルク 松本晶子・小田亮監訳(ミネルヴァ書房、二〇一一年)原著二〇〇二年
★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。
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