身体とその外部(自然)のリアリティに気づくものは、身体や自然の自律的挙動にも当然考えが及ぶだろう。
身体の老化・機能不全、そして自然物の成長、天候など、身体とその外部(自然)の機能や挙動は、どれひとつとっても人間が完全にその意思の下にコントロールしているものは、一切ない。
アーレントは、「人間の助けなしに生成するというのがすべての自然過程の特徴であり、「作られる」のではなく、ひとりでに自分の成るところのものに成長するものが自然的なものなのである」と述べる。※I):引用 『人間の条件』 (ちくま学芸文庫、一九九四年)
■参考文献
『人間の条件』 ハンナ・アーレント 原著一九五八年
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。
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註
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