〝思考の始発点〟を定める

フッサールは、懐疑可能な事象の一切を〝思考の始発点〟とすることを否定した。

その観点からすれば、わたしたちの一切が神・社会・遺伝子・脳などに決定されているとする決定論は、〝思考の始発点〟には決してならない。

■参考文献
『現象学の理念』
  エトムント・グスタフ・アルブレヒト・フッサール※I):オーストリア帝国(現チェコ共和国)のプロスニッツ(モラビア)にユダヤ系織物商の子として生まれる(一八五九~一九三八年)。オーストリア出身、ドイツの数学者、哲学者。現象学の創始者。厳密な学としての哲学を目指し、先験的意識の本質構造に基づいて対象をとらえようとする現象学を提唱。現象学は20世紀哲学の新たな流れとなり、ハイデッガー・サルトルらに強い影響を与えた。
『現象学の理念』は一九〇七年、フッサールがゲッティンゲン大学にて行った講義の原稿をもとにしている。『フッサリアーナ』(フッサールの全集)第二巻として刊行された。
 原著一九五〇年


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I. :オーストリア帝国(現チェコ共和国)のプロスニッツ(モラビア)にユダヤ系織物商の子として生まれる(一八五九~一九三八年)。オーストリア出身、ドイツの数学者、哲学者。現象学の創始者。厳密な学としての哲学を目指し、先験的意識の本質構造に基づいて対象をとらえようとする現象学を提唱。現象学は20世紀哲学の新たな流れとなり、ハイデッガー・サルトルらに強い影響を与えた。
『現象学の理念』は一九〇七年、フッサールがゲッティンゲン大学にて行った講義の原稿をもとにしている。『フッサリアーナ』(フッサールの全集)第二巻として刊行された。