光操作技術では、光を照射している期間全体にわたって、神経細胞を活性化/不活性化できます(図17)。通常、こうした光操作の介入の時間タイミングは、実験者が設定します。しかし、本来の一つ一つの神経活動は、様々なタイミングで一過的に生じて、ミリ秒単位で完結する現象です。
よって、必要なミリ秒の期間以外の期間に、光刺激による活動操作を続けることは、標的の神経活動以外の時間帯への非選択的な介入であり、実験結果の解釈を難しくしてしまいます。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『記憶をあやつる (角川選書)』 井ノ口馨(KADOKAWA/中経出版、二〇一五年)
◎この文章に興味、関心を持ったら下記電子書籍を手元に。
それには表紙画像をクリック。
★この記事はiCardbook、『脳と情報——神経回路と記憶のメカニズム——』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック。
◎iCardbookについて
・アイカードブック(intelligent card book 略称:iCardbook)とは https://society-zero.com/chienotane/archives/5067