光操作技術の課題

光操作技術では、光を照射している期間全体にわたって、神経細胞を活性化/不活性化できます(図17)。通常、こうした光操作の介入の時間タイミングは、実験者が設定します。しかし、本来の一つ一つの神経活動は、様々なタイミングで一過的に生じて、ミリ秒単位で完結する現象です。

よって、必要なミリ秒の期間以外の期間に、光刺激による活動操作を続けることは、標的の神経活動以外の時間帯への非選択的な介入であり、実験結果の解釈を難しくしてしまいます。

 

17:記憶の獲得と想起にかかわる神経回路


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『記憶をあやつる (角川選書)』  井ノ口馨(KADOKAWA/中経出版、二〇一五年)


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