孤立化の不安

せっかく手に入れた「自由」を、わたしたちは自ら放棄し、だれか強大な力を持つ者、あるいは何らかの〝システム〟に従属する道を選んでしまうことがある。

なぜか?

それは、わたしたちが「自由」になったために、一人、社会に投げ出され、孤立化の不安を抱えてしまったからだ。そしてまた、過酷な「自由競争社会」にさらされ、時に惨めさやルサンチマン(妬み、そねみ)を抱えてしまっているからだ。


■参考文献
『人間における自由』  エーリッヒ・フロム 原著一九四七年

★この記事はiCardbook、『<自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——: (上)現状変革の哲学原理 』を構成している「知識カード」の一枚です。

自由の相互承認
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