ストックーフロー資源とは、当該資源が使用された場合に物質的に変形して後に残らない資源を指す。
一九七一年の『エントロピー法則と経済過程』において、ニコラス・ジョージェスク=レーゲンによって、ファンドとストックが違うということが指摘された。彼は、ホテルの一室や電球をファンドの例として、あめ玉をストックの例としてあげている。
この整理に基づき、ハーマン・デイリーとジョシア・ファーレイのエコロジカル経済学の教科書では、当該資源が使用された場合に物質的に変形して後に残らない資源をストック-フロー資源と定義した。
■参考文献
『エントロピー法則と経済過程』 ニコラス ジョージェスク‐レーゲン 原著一九七一年
Ecological economics: principles and applications 2nd ed. Herman E. Daly and Joshua Farley. (2004) Island Press 2011
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。
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