トップダウン情報処理

しかし、脳の中には双方向にシナプス結合をもつ脳領域や、上流の脳領域が下流の脳領域へとフィードバックを送る伝達経路も多数存在しているため、単純なボトムアップ情報処理だけではありません。

このように、より高次の大脳皮質領域から、末梢感覚器の方向へ進む情報の流れはトップダウン情報処理と呼ばれます(図6)。

 

図6:ボトムアップとトップダウン情報処理


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『メカ屋のための脳科学入門-脳をリバースエンジニアリングする』  高橋宏知(日刊工業新聞社、二〇一六年)

『脳の計算機構―ボトムアップ・トップダウンのダイナミクス』  銅谷賢治・阪口豊・五味裕章・川人光男編(朝倉書店、二〇〇五年)

『進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)』  池谷裕二(講談社、二〇〇七年)

『単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)』  池谷裕二(講談社、二〇一三年)


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