物量決定のステージ

物量決定のステージでは、通過資源と省資源に寄与する資本基盤(省資源資本基盤)を投入して、生産物の物量と不要物量を決める。

通過資源の投入量が多いほど、省資源資本基盤投入量あたりの生産物の物量が増加する。また、省資源資本基盤の投入量が多いほど、通過資源投入量あたりの生産物の物量(歩留まり率)が増加する。

そして、通過資源投入量から生産物の物量を引いたものが不要物量となる。通過資源を投入しない生産の場合には、「生産物」の物量はゼロであり、省資源資本基盤も投入されない。

■参考文献
エコロジカルな経済学』 第五章・第二節 ごみがでる生産の理論  倉阪 秀史 二〇〇三年
倉阪秀史「「環境と経済に関する理論的フレームワークと政策適用について」 『千葉大学公共研究』第三巻第四号 二〇〇七年三月[編集部]


★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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