リバタリアニズムの代表的理論家ノージックは、ロールズの理論に替えて、道徳的に言って侵されてはならない権利——「権原」と呼ばれる——は、「強制や詐欺でないかぎり、思うがままに自由に財を処分する絶対的権利を持つこと」であると主張する。※I):引用 『アナーキー・国家・ユートピア』(木鐸社、一九八五年)
これもまた、一つの典型的な「道徳・義務論的アプローチ」である。
■参考文献
『アナーキー・国家・ユートピア―国家の正当性とその限界』 ロバート・ノージック 原著一九七四年
【対談】竹田青嗣×苫野一徳⑤〜現代の政治哲学を乗り越える〜[編集部]
★この記事はiCardbook、『自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ —— (上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。
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註
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