すでに使用に供されている人工資本基盤であってその創出時にライフサイクルにわたる考慮が行われていないものについては、現在の使用者に対して廃棄段階の負担を課すこととせざるを得ない。
その場合、現在の使用者は、今後、使い続ける場合に得られる人工物サービスが、今後、使い続ける場合に要すると考えられる手入れ負担と廃棄段階の負担に見合うかどうかを判断して、使用の継続に関する判断を行うこととなる。使用の継続を行わないという判断を下した場合にあっても、廃棄段階の負担を行う必要がある。
■参考文献
『アーバンストックの持続再生―東京大学講義ノート』 藤野 陽三, 野口 貴文他 二〇〇七年
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
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