西欧の伝統的な知能観は、意識的な知能(推論や予測など)を想定するのに対して、3D技術のおかげで身体を持つキャラクター、その人工知能を構築するには、まず世界を解釈する(どこを歩けるとか、何をつかめるとか)無意識の知能を構築する必要があります。その上ではじめて意識的な知能を構築できるようになるのです。
■参考文献
「意味の深みへ 一九八三年~一九八五年」 (『井筒俊彦全集』 第八巻所収) 井筒 俊彦 一九八五年
「改めて知りたい、人工知能とは何か?:新刊『人工知能のための哲学塾』第零夜(前編)」 三宅陽一郎
★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。