「交換様式D」の具体的な実現の場を、柄谷は国連、より正確にいうと「世界共和国」の創設に見出している。
「世界共和国」は、各国が軍事的な主権を「贈与」することによってのみ可能になると柄谷は言う。
「戦争放棄が現在の世界システムを変える、いいかえれば、世界共和国への一歩を踏み出すためには、それを、たんに交戦権を放棄するのではなく、積極的に「贈与」するということにすべきなのです。」I):引用 『「世界史の構造」を読む』 第Ⅰ部 震災後に読む『世界史の構造』 (インスクリプト、二〇一一年)
『世界共和国へ――資本=ネーション=国家を超えて』 柄谷行人 二〇〇六年
『「世界史の構造」を読む』 柄谷 行人 二〇一一年
『政治的なものの概念』 カール・シュミット 原著一九三二年[編集部]
★この記事はiCardbook、『自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ —— (上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。
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