現象学では最初から主体と客体を分けることはありません。
まず自己の経験の中から主体とか客体と名付けられるものを見出します。それは、汎主観性の中にあり、その世界とまじり合った主観のことを超越論的主観と言います。
■参考文献
『イデーン Ⅰ-Ⅰ』 エトムント・グスタフ・アルブレヒト・フッサール 原著一九一三年
『知覚の現象学 I 』 モーリス・メルロ=ポンティ 原著一九四五年
『デカルト的省察』 エトムント・グスタフ・アルブレヒト・フッサール 原著一九三一年
★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。