シンガポールでの先駆的取り組みの成功をうけて、イスラーム世界各地でもワクフ再生への取り組みが活発化していった。隣国マレーシアでは、企業の株式をワクフに設定して、その配当から慈善・福祉事業を手がける新しい手法が開発されている。その先駆例であるジョホール州のジョホール・コーポレーション（Johor Corporation）は、株式からの配当を元手に、病院やクリニック、災害支援組織、職業訓練センターを運営している。
参考文献：
Nur Izzati Binti Mohamad Norzilan “The Revitalization Waqf for Islamic Social Welfare: A Case Study in Majlis Agama Islam Perak (MAIPk) and Johor Corporation (Jcorp) in Malaysia,” in Shinsuke Nagaoka et al. New Waves of Islamic Social Welfare in Southeast Asia. Kyoto: Hadhari Center for Islamic Civilizational Studies at Kyoto University, 2019.
ジョホール・コーポレーションのホームページ（http://www.jcorp.com.my/ ）
★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済（下） 金融資本主義からの脱却と「利他利己」の超克』を構成している「知識カード」の一枚です。
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