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ISBN : 9784065202890
『ヨーロッパ世界の誕生』で提示される歴史観を、ざっくばらんに説明しよう。ピレンヌ以前の歴史学界の通説では、ゲルマン民族の侵入こそが、古代と中世を分かつ一つの画期とされていた。しかし、ピレンヌはゲルマン民族の侵入はそれほど地中海世界、西欧世界を変質させなかったとする。その後のイスラムの侵入こそ、ヨーロッパ世界を決定的に変質させ、中世世界の端緒を開いた、というのがピレンヌの提示した命題である。
学術書の古典を読む意味とは―アンリ・ピレンヌを読んで考えたこと https://amberfeb.hatenablog.com/entry/2014/02/22/002111
「地中海世界」の没落と「ヨーロッパ世界」の誕生、その背後で決定的役割を果たしたイスラムへの着眼。歴史家が晩年の20年に全情熱を傾けたテーマ。ピレンヌの集大成にして、世界的に参照され続けている古典的名著、待望の文庫化!
ヨーロッパ世界の誕生 https://www.amazon.co.jp/dp/4065202892/sasazamani-22
「テクストとは多次元の空間であって、そこではさまざまなエクリチュールが、結びつき、異議をとなえあい、そのどれもが起源となることはない。テクストとは、無数にある文化の中心からやって来た引用の織物である。」(ロラン・バルト「作者の死」『物語の構造分析』)
"The text is a multidimensional space, and there, the various Ekritule are connected and challenged, none of which originates. The text is a woven fabric of quotes that came from countless cultural centers."(Lauren Barth "Death of the Author" "Structural Analysis of the Story")
ヨーロッパ中心史観からくるバイアス
https://society-zero.com/icard/975154
この記事は「 イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.2 市場経済における「イスラームの道」(歴史編)」の「参考文献」リストの一つです。
「知識カード」を編成したカード型専門書、iCardbookはスマホ時代の、新しいホンの形です。
This article is one of the "References list" of "「 イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.2 市場経済における「イスラームの道」(歴史編)」"
iCardbook, a card-type specialized book that organizes “Knowledge Cards” is a new form of book in the smartphone age.
・通学・通勤のスキマ時間にさくさく読める
・著者の頭の中の、「設計図」がすぐわかる
・次に読むべき本へすぐリーチ
■プロフィール:加藤博 http://www6.econ.hit-u.ac.jp/kato/profile.htm
●「多元的歴史叙述をめざして」加藤博|民博通信 http://www6.econ.hit-u.ac.jp/kato/essay/min.htm
●結 語 市場経済における「ヨーロッパの道」と「イスラームの道」 https://society-zero.com/icard/islum2_con