このように、脳を地図のように見立てて(ブロードマンの脳地図(I):ドイツの解剖学者ブロードマンが大脳の皮質領野を十一区域および五十二の領域に区分したもので、一般に「ブロードマンの脳地図」とよばれる。)など)、一つの脳領域に一つの脳機能を対応させる考え方は、端的でわかりやすいため、一般の人々にも広く受け入れられています。脳の研究者間でも、このような考え方を基に議論を行うことがあります。
しかし、こうした脳機能の見方だけでは、多くの重要な情報・知識が省かれ、極端に簡略化された情報・知識となってしまいます。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『脳神経科学リテラシー』 中澤栄輔・鈴木貴之・立花幸司・ 植原亮・永岑光恵(勁草書房、二〇一〇年)
『その〈脳科学〉にご用心:脳画像で心はわかるのか』 サリー・サテル、スコット・O・リリエンフェル 柴田裕之訳(紀伊國屋書店、二〇一五年)原著二〇一三年
『脳ブームの迷信』 藤田一郎(飛鳥新社、二〇〇九年)
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