デカルトは、心身二元論にもとづく物質面を軽視する考え方とともに、自然を機械のようにみなす世界観を広めた。
「彼ら(動物)が精神をまったくもたず、彼らのうちには自然が彼らの諸器官の配置に従ってはたらいているのだ。」※I):いずれも引用 『方法序説』 (『方法序説ほか』(中央公論新社、二〇〇一年)所収)
またたとえば、「あたかも時計が車輪とぜんまいとだけから組み立てられているにもかかわらず、われわれが知恵をしぼってもおよばぬ正確さで、時刻を数え時間をはかることができるようなものである」といった比喩で、このことをデカルトは説明する。※II):いずれも引用 『方法序説』 (『方法序説ほか』(中央公論新社、二〇〇一年)所収)
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