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EPUB for Education

EDUPUB

→EPUB for Educationに名称変更(2016年2月)

1.EPUBは名詞、EDUPUBは動詞

EDUPUBは、EPUBを教育分野のコンテンツに応用しやすいよう、教育界のニーズを組み上げた内容に拡張するための活動のことです。

つまりEPUBが名詞(=標準規格)であるのに対し、EDUPUBは動詞(=機能拡張のための活動)だと言えます。

EPUBは、電子書籍の規格のひとつですが、いまや世界で最も普及した、その限りで電子書籍の「標準フォーマット」と呼んでよい地位を築いた規格です。米国の電子書籍の標準化団体の1つである国際電子出版フォーラム (International Digital Publishing Forum, IDPF) が公開しています。

このIDPFと、米国のデジタル教育関係の標準化団体であるIMS Global Learning Consortium 、さらにWWW(Web、ウェブ)で利用される技術の標準化をすすめる国際的な団体、W3C、この三者が共同で、2013年10月、米国ボストンで最初のワークショップを開催しました。このとき、ホスト役を買って出たのは、すでにデジタル教科書での実績を積んできた米国大手学術出版社、ピアソンでした。

つまり、過去のeラーニングのノウハウやデジタル教科書作りの延長線上で繰り広げられている実践的な議論、実装を意識した規格作り、現在進行形の活動がEDUPUBなのです。

活動(動詞)の成果物がEPUB3.1などといった規格(名詞)になるのか、はたまたEPUB4となるのか、現段階(2014年7月)でははっきりしていません。

ちなみに、EPUBは現在EPUB3というネーミングで第三世代に成長しています。EPUB2の段階でも日本語が扱えなかったわけではありませんが、縦書き未対応、ルビが触れないなどの課題を抱えていました。

そこでIDPFは縦書きなど日本語への対応を含むEPUB3を、2011年10月公式の規格にしたのでした。

これを受け、もともとEPUBをベースフォーマットにしていた海外の電子書籍販売サイトはこぞって日本進出を企図、2012年7月にkobo(楽天)、9月、Play(Google)、10月、Kindle(Amazon)、そして2013年3月にはiBookStore(Apple)が日本上陸を果たしました。

 2.クロニクル

2013年7月30日
IDPFが10月29~30日の二日間、米国ボストンで電子教科書に関するワークショップを開催する旨、発表。
http://idpf.org/edupub-2013

2013年9月26日
JEPAがIDPFのビル・マッコイ事務局長を迎え、セミナー「国際標準と電子教科書」を開催。 http://www.epubcafe.jp/egls/epubseminar31

2013年10月29~30日
IDPFが米国ボストンにて、EDUPUB開催。
http://idpf.org/edupub-2013-agenda

2013年12月4日
JEPAがボストンでのIDPFワークショップ「EDUPUB」について報告会を開催(「デジタル教科書の国際標準化」)
http://www.epubcafe.jp/egls/epubseminar33

2014年2月12~13日
IDPFが米国ソルトレイクで、EDUPUB2を開催。
http://epubzone.org/news/edupub-salt-lake-city-workshop-report

2014年2月19日
JEPAがセミナー、「電子教科書の国際標準:EDUPUB2報告会」開催。
http://www.epubcafe.jp/egls/epubseminar36/

2014年6月19日
IDPFがノルウェー、オスロでEDUPUB Europe 2014が開催。
http://idpf.org/edupub-europe-2014

2014年7月2日
JEPAがセミナー、「デジタル教科書の国際標準「EDUPUB」第3回」を開催。
http://www.jepa.or.jp/sem/20140702/

2014年9月16~18日
EDUPUB Tokyo 2014 http://www.jepa.or.jp/edupub/program.html

2014年9月18日
EDUPUB Tokyo 2014 公開セミナー http://www.jepa.or.jp/sem/20140918/

2014年11月5日
「EPUB3」がISO/IECから“Technical Specification”として認定・公開された。 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20141215_680385.html

2015年2月26~27日
IDPFが米国フェニックスで、EDUPUB Phoenix 2015 を開催。
http://epubzone.org/news/program-announced-for-edupub-phoenix-2015

2015年3月11日
JEPAがセミナー、「デジタル教科書の国際標準「EDUPUB」 第5回」を開催。 http://www.jepa.or.jp/sem/20150311/

2015年7月28日
JEPAがセミナー、「デジタル教科書の国際標準「EDUPUB」 第6回」を開催。 http://www.jepa.or.jp/sem/20150728/

 

◎IDPFはEPUB3形式での電子教科書制作を推進する「EDUPUB」を「EPUB for Education」に名称変更。
★New Public Draft for EPUB for Education Profile | EPUBZone http://epubzone.org/news/new-public-draft-for-epub-for-education-profile-0

 

3.関連クリップ

●セミナー備忘録:電子教科書のドリルをどうする!? https://societyzero.wordpress.com/2014/07/28/00-40/

●セミナー備忘録:電子教科書のドリルをどうする!?(2)~「教育の再設計」とEDUPUB https://societyzero.wordpress.com/2014/08/04/00-48/

●「読書」を変える、EDUPUB・オープンアノテーション https://societyzero.wordpress.com/2014/09/04/00-82/

電子教科書の規格標準化の意義~【セミナー備忘録】EDUPUB TOKYO 2014 公開セミナー https://societyzero.wordpress.com/2014/09/20/00-90/

電子教科書の規格とEDUPUBの現状 https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/57/11/57_791/_pdf
「電子教科書」の定義は話し手による振幅が大きい。(1)紙媒体の教科書を電子メディア化したもの、(2)(1)に参考書や辞書などを加えたもの(「教科書・教材」ともいう)、(3)(2)に外部の教材や問題,ノート,LMS(Learning Management System)上の情報を含めたもの、(4)(3)に学務情報管理,認証,学習履歴分析などの各種サービスを加えた電子教科書のサービス全体。

●EDUPUB Europe 2014 Oslo & Open Forum 報告 http://www.slideshare.net/JEPAslide/sem012
田村恭久 氏(上智大学)。

●IMS/GLC Caliper http://www.slideshare.net/lost_and_found/ims-36537994
Caliperとは? • Caliperの構成要素 • EDUPUBとの関係をまとめた。

●IMSによる「Learning Measurement for Analytics Whitepaper」の日本語訳 https://github.com/lostandfound/LMA_WP_JA
労作。

●EDUPUB eLearning系の動向 http://www.slideshare.net/JEPAslide/sem012-37064010
IMS/GLC 山田恒夫 氏(放送大学。

●EDUPUB技術の日本への適用~EDUPUBの解剖 http://www.slideshare.net/JEPAslide/sem012-37064011
IDPF 村田 真 氏(JEPA技術主任)。

●EDUPUB ワークショップ報告会(JEPA)
http://bit.ly/1d5WDib
EDUPUBはEPUB3によるデジタル教科書標準化を目的とするワークショップ。その第一回会議が10月29,30日米国・ボストン市で開催された。今回の一番の意義は、電子書籍の規格を管理しているIDPF、Webの規格を管理しているW3C、そして教育界からeラーニングの規格を管理しているIMSが一堂に会したこと。関係者の間での合言葉は、「webと出版の一体化(HTML5とEPUB3でほぼ達成)から、webと教育の一体化へ」。( http://bit.ly/1lHvnKC )

●DAISY / EPUBで実現するアクセシブルなデジタル教科書 http://www.slideshare.net/mayuhamada/daisy-epub
2014年2月から、DAISYのEPUB移行プロジェクトがスタート。EDUPUBの動向が注目される、もうひとつの理由となっている。

●注釈実装と注釈サービスの拡大、EPUBリーダーでの実装、および注釈の標準化への動き。 http://blog.cas-ub.com/?p=7077
注釈の標準化はEDUPUBでも大きなテーマ。W3Cが先行、検討している分野でもある。注釈のデジタル化・標準化により、「オープン」「share」の発想が「注釈」に加味されると、「注釈」が再定義される可能性も。つまり著者が体系だったコンテンツへ加える付加的内容から、読者による気づき、メモへ、また学習者のnoteにまで広がり、コンテンツへ新たな発見を加えることや、注釈経由コンテンツ(本)が発見される新しいパスを開拓することにもつながっていく。「読書2.0」に現実味。

電子教科書の現状 https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/57/5/57_307/_html/-char/ja/
電子教科書は、現在EDUPUBという「場」でEPUBの拡張、教育目的の機能の取り込みが画策・検討されいている。良く電子書籍の議論で「電子ならではの」というフレーズが出てくるが、その観点からすると、まさにEDUPUB活動の成果物が、「電子ならでは」のコンテンツを作る契機となる予感がしてくる。その道半ばの、現場報告、中間報告としても読める論考。電子書籍の第二ステージは「電子教科書」から。

デジタル教科書の固定レ イアウトについて http://www.slideshare.net/JEPAslide/murata-fxl
EDUPUBでの議論では、アクセシブルを考慮、「アクセシビリティがな い固定レイアウトなら、 アクセシブルな表現も 同梱すること http://goo.gl/UDR5nO 」をルール化しようとしている。

デジタル教科書・教材の試作を通じたガイドラインの検証-アクセシブルなデジタル教科書を目指して http://www.nise.go.jp/cms/7,9717,32,142.html
「図2 (紙の)教科書のコンテキスト」と「図3 デジタル教科書のコンテナの詳細」との対比から実務的な解決策を探る活動記録。

 [修正 20160223]

 

 

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