入力Aに対して出力Bを生成する神経回路A→Bと、入力Cに対して出力Dを生成する神経回路C→Dを考えます(図18)。二つの神経回路は独立に存在していますが、もし、二つの入力が同時に与えられて両神経回路が同時に活動すると、いくつかの細胞集団をつなぐシナプスでは可塑性が生じます。このような可塑性が生じれば、その後に入力Aを単独でもう一度加えた場合に、神経回路A→Bだけでなく、神経回路C→Dの一部も活動するようになることがあります(※I):これは、複数の出来事を連合して学習すると、ある単独の入力情報に対しても、別の情報が付随して出力されやすくなるような脳の性質のメカニズムだと考えられます。)。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)』 池谷裕二(講談社、二〇〇一年)
◎この文章に興味、関心を持ったら下記電子書籍を手元に。
それには表紙画像をクリック。
★この記事はiCardbook、『脳と情報——神経回路と記憶のメカニズム——』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック。
◎iCardbookについて
・アイカードブック(intelligent card book 略称:iCardbook)とは https://society-zero.com/chienotane/archives/5067
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
註 [ + ]
I. | 戻る | :これは、複数の出来事を連合して学習すると、ある単独の入力情報に対しても、別の情報が付随して出力されやすくなるような脳の性質のメカニズムだと考えられます。 |