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物質否定論

物質の存在について徹底的に疑った結果、物質の存在そのものを否定するに至ったのが、バークリーである。

彼は、『人知原理論』において、「すべての物体は、心の外に少しも存立しなく、物体の在ることは知覚されること、すなわち知られること」であると述べた。※I):引用 『人知原理論』(岩波文庫、一九五八年)

彼は、「(物体は)知覚される以上に永くは存在しない」と結論づける。※II):「物体が私によって現実に知覚されないとき、換言すれば私の心に存在しないとき、或いはまた、他の何らかの被造的な精神の心に存在しないとき、それら物体は全く存在しないか、もしくはある永遠な精神の心のうちに存立するか、そのいずれかでなければならないのである。」(『人知原理論』(岩波文庫、一九五八年))

■参考文献
『人知原理論』  ジョージ・バークリー 原著一七一〇年


★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

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I. :引用 『人知原理論』(岩波文庫、一九五八年)
II. :「物体が私によって現実に知覚されないとき、換言すれば私の心に存在しないとき、或いはまた、他の何らかの被造的な精神の心に存在しないとき、それら物体は全く存在しないか、もしくはある永遠な精神の心のうちに存立するか、そのいずれかでなければならないのである。」(『人知原理論』(岩波文庫、一九五八年))