著者: 井上 達夫
出版社: 創文社
ISBN : 9784423730911
「自由は権力への意志を内包するがゆえに,自由を超えたものによって自己を限定されることなしには専制に転化する.しかしまた,この自由を超越するものによる自由の限定は,単なる自由の制限ではなく,むしろ自由を鍛え上げる試練である.この自由の逆説性を解く鍵は,他者性の受容を自由に要請する正義の基底性にある.自由の優位ではなく,正義の基底性こそリベラリズムの基盤をなす理由はここにある.」
井上達夫『他者への自由』 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1990/9901it.htm
「一方には、リベラリズムの哲学的勝利を謳歌する人々が、他方には、その哲学的挫折を宣告する人々がいる。しかし、両者はリベラリズムの哲学的頽廃を歴史的円熟として祝福する点で、奇妙に一致している。本書は、この「明るい頽廃」に抗してリベラリズムの哲学的再生を図る、現代自由学芸の騎士による挑戦の書である。」
https://www.amazon.co.jp/dp/442373091X/sasazamani-22
「テクストとは多次元の空間であって、そこではさまざまなエクリチュールが、結びつき、異議をとなえあい、そのどれもが起源となることはない。テクストとは、無数にある文化の中心からやって来た引用の織物である。」(ロラン・バルト「作者の死」『物語の構造分析』)
"The text is a multidimensional space, and there, the various Ekritule are connected and challenged, none of which originates. The text is a woven fabric of quotes that came from countless cultural centers."(Lauren Barth "Death of the Author" "Structural Analysis of the Story")
他者という正義
https://society-zero.com/icard/218855
この記事は「 自由の相互承認(上)」の「参考文献」リストの一つです。
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