キャラクターAIを構築するには、まず世界を解釈する(どこを歩けるとか、何をつかめるとか)無意識の知能を構築し、その上に意識的な知能を組み立てていきます。
ちょうど生物の身体を通った情報がまず無意識の中でさまざまに解釈されるように、人工知能では、世界からもたらされるさまざまなアナログな信号は記号(シンボル)へと変換されます。
ゲームの場合キャラクター(人工知能)は仮想世界の中で生きています。そして外界から刺激が信号の形で来る。ゲームの場合、この信号は情報です。
■参考文献
『人工知能のための哲学塾』 第三夜 デカルトと機械論 三宅 陽一郎 二〇一六年
「ディジタルゲームにおける人工知能技術の応用の現在」 『人工知能』 Vol.30No.1(2015年1月) 三宅 陽一郎
★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。