神経活動を記録するための様々な電極

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神経回路の挙動を知るには、できるだけたくさんの信号をたくさんの領域から同時に記録するほうが有利です。そのために、様々な形状の電極が開発されてきました(図8)。

近年では、精密な工作技術により、シリコンプローブ電極やテトロード電極など、数十マイクロメートルの間隔で、数十から数百の計測点が配置された電極が開発されています。

上手に記録ができれば、数百個の神経細胞の活動パターンを同時に記録することも可能です。電極の進化は、近年の神経回路研究に大きく貢献しています。

 

図8:脳から得られる電気信号


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる』  藤田一郎(化学同人、二〇〇七年)

『ニューロンから心をさぐる (岩波科学ライブラリー (64))』  桜井芳雄(岩波書店、一九九八年)


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