人間の自然への優位・精神の物質への優位という考え方の限界

物質に対する精神の優位性や自然に対する人間の優位性を旨とする西洋哲学は、実物界の制約を軽視し、貨幣価値による市場での評価を重視する経済学を生み出すこととなった。

その一方で、思想界、学術界では、20世紀に、従来の世界観を乗り越える思索が芽生え、エコロジカルな経済思想への模索が始まっていた。

端緒は他者の存在、物質の存在であった。


■参考文献
『環境と経済を再考する』 第一章・第四節 西洋哲学と物質的側面  倉阪 秀史 二〇〇六年

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なぜ経済学は経済を救えないのか
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