外部環境に対して、脳がどのような思考、意思決定、運動などを生み出すか、という問題は、神経回路からどのような出力が生成されるかによって決まる(神経回路ベースの考え方)、と言っても過言ではありません。
神経回路をベースとした考え方に対して、脳領域を基本単位とした一般的な説明とは異なるという反論があるかもしれません。しかし、これはよりミクロな神経回路という機能単位により重点を置いたということであり、他の説明の仕方と相反はしません。
より細かい神経回路レベルでの議論が可能になったのは、近年の研究により新しい科学的知見が多数得られてきたことも大きな要因です。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす (ブルーバックス)』 甘利俊一(講談社、二〇一六年)
『ニューロンから心をさぐる (岩波科学ライブラリー (64))』 桜井芳雄(岩波書店、一九九八年)
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