イスラームの言説が護教論的性格を帯びざるを得ないのは、それが一見して「詭弁」のようにみえようとも、弁証の出発点であるコーランとスンナの無謬性は守らねばならないからである。

ヒヤルとイジュティハードの二つの弁証手続きにみられるのは、この護教論的性格を帯びた融通無碍な弁証論である。

参考文献：
『イスラム経済論―イスラムの経済倫理』　第一部第７章：イスラム金融と金融資本主義　　加藤博（書籍工房早山、2010年）
『イスラム法通史』　　堀井聡江（山川出版社、2004年）

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★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序　もうひとつの「市場と公正」　Vol.1　イスラーム経済社会の構造（理論編）』を構成している「知識カード」の一枚です。

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