サービサイズ

サービサイズとは、生産者が生産物の所有権を消費者に譲り渡すことなく、その使用権のみ提供するビジネス形態に転換することを指す。

これにより、消費者は不要物処理費の負担を負うことがなくなる。一方、生産者はこれまで負担することがなかった消費財の不要物処理費を負担せざるを得ないことになる。このため、競争上の不利益を防止しつつ、サービサイズを全面展開するためには、拡大生産者責任原則に基づき前払い処理費か引き取り処理義務かのいずれかを導入しなければならないであろう。


■参考文献
環境を守るほど経済は発展する』 第五章・第四節 どのような経済になっていくのか  倉阪 秀史 二〇〇二年

サービサイジング―エコビジネスが売るものとは?』  槇村 久子(監 二〇〇六年

Product-Service System Design for Sustainability, Carlo Vezzoli、 Cindy Kohtala、 Amrit Srinivasan 2014 Greenleaf Publishing

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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