自発活動のメカニズム その三(ゆらぎの輻輳)

神経細胞ひとつひとつが自発的な活動のゆらぎをもっていますので、こうした神経細胞群が互いにシナプス伝達を送り合うことで、より複雑な活動のゆらぎが自動的に生じることになります。

ゆらぎだらけの脳では、外部入力がなくても、絶えず神経細胞の活動が生成し、シナプス伝達を介して互いの自発活動レベルが維持されています。


■参考文献
『ニューロンの生物物理 第二版』  宮川博義・井上雅司(丸善出版、二〇一三年)

『神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流 (ブルーバックス)』  杉晴夫(講談社、二〇一五年)

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