この言明自体は、形式的にはきわめて妥当なものだ。
しかし、ローティ自身「方法を持たないプラグマティズム」といっているように、ではその際何をもって「うまくいく」と言えるのか、その〝内容〟を論じるに際して、プラグマティズムは文字通りその具体的方法を欠いている。
■参考文献
『確実性の探求』 ジョン・デューイ 原著一九二九年
『「自由」はいかに可能か―社会構想のための哲学』 第四章・第三節 ローティ-「プラグマティックなアプローチ」の問題 苫野 一徳 二〇一四年
★この記事はiCardbook、『自由の相互承認—— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——(上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。
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