共益状態(win–win situation)とは、環境対策の実施がその経済主体の利得の増加につながる状態を指す。
省資源資本基盤の投入は、不要物を減らすことにより環境負荷を少なくする効果を持つため「環境対策の実施」とみることができる。
ごみがでることを包含した生産理論では、省資源資本基盤投入(環境対策の実施)によって歩留まり率を上げ、通過資源投入量と不要物排出量を減らして利潤を増やすことができることが示された。
■参考文献
『エコロジカルな経済学』 第五章・第二節 ごみがでる生産の理論 倉阪 秀史 二〇〇三年
倉阪秀史「環境と経済の両立のための政策パッケージ」 『季刊 政策・経営研究』 2008 vol.1
[編集部]
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
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