二つ目として、神経細胞の中には、興奮性だけでなく、抑制性の神経細胞も存在します(図4)。
こうした抑制性細胞が活動すると、シナプス伝達の出力ではマイナス向きの抑制性シナプス電位をもたらします。投票に例えると、マイナス票を投じる有権者も存在するという条件です。
抑制性のシナプス伝達物質としては、GABA(ギャバ)やグリシンなどが知られています。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『ニューロンの生物物理 第二版』 宮川博義・井上雅司(丸善出版、二〇一三年)
『生体電気信号とはなにか―神経とシナプスの科学 (ブルーバックス)』 杉晴夫(講談社、二〇〇六年)
『神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流 (ブルーバックス)』 杉晴夫(講談社、二〇一五年)
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