市場介入の最適な程度の決定

市場介入派においては、どこまで市場に介入するのか、すなわちどこまでの対策を実施するのかを決めることが必要となる。

このときに、新古典派経済学者は、生産量を調整する場合には、汚染を発生させる生産物の限界社会的費用が、この生産物に対する限界的な支払い意志額(市場における評価額)に等しくなる生産量を確保するように調整することが最適であると考える。

また、環境対策量を調整する場合には、対策の限界費用が対策による限界便益に等しくなる程度まで、環境対策を実施することが最適であると考える。


■参考文献
『入門 環境経済学―環境問題解決へのアプローチ』  日引聡、有村俊秀 二〇〇二年

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

なぜ経済学は経済を救えないのか
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