逆に、入力Aと入力A’が類似していても、神経回路内でまったく別な経路を辿り、異なる出力パターン(例として出力Bと出力C)を生成することもあります(動画6)。
このように、二つの入力パターンの相違度よりも、出力パターンの相違度を大きくするような回路演算をパターン分離と呼びます。脳が似たような感覚情報を受けても、それらを別のものとして識別できるのは、このメカニズムによると考察されます。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『ニューロンから心をさぐる (岩波科学ライブラリー (64))』 桜井芳雄(岩波書店、一九九八年)
『脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす (ブルーバックス)』 甘利俊一(講談社、二〇一六年)
『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)』 池谷裕二(講談社、二〇〇一年)
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