中でも当時最も誤解されていた動物の一つがゴリラだ。
アフリカに住むこの大柄な類人猿は、十九世紀のヨーロッパ人探検家から「悪魔のように残忍で非常に凶暴な動物」というレッテルを張られていた。それはおそらく、彼らのドラミング(胸叩き行動)があまりにも迫力に満ち、攻撃の前兆と捉えられてしまったためだろう。
『ゴリラの季節』 ジョージ・B・シャラー 小原秀雄訳(早川書房、一九六六年)原著一九六三年
『ゴリラ 第二版』第一章・第二節 ゴリラの魅力 [二~四ページ] 山極寿一(東京大学出版会、二〇一五年)
★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(上)「社会」の学としての霊長類学』を構成している「知識カード」の一枚です。
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