しかし、ゴリラにはこれまでオトナ間の食物分配がみられていなかった。ゴリラだけが大型類人猿の中で特別なのか?
いやおそらく、これまでのゴリラ研究が、分配の必要がない葉を主食とするマウンテンゴリラに偏っていたことが原因だろう。
果実食のニシゴリラでは新しい発見があるはずだ。
■参考文献
『ゴリラ 第二版』第三章 ローランドゴリラ 山極寿一(東京大学出版会、二〇一五年)
★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(上)「社会」の学としての霊長類学』を構成している「知識カード」の一枚です。
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