経営学の一分野として、サービス・ドミナント・ロジックが注目されるようになっている。
バーゴとラッシュは、経済学が、財の交換に主に着目した論理体系を構築し、有形の資源、財に埋め込まれた価値と交換に焦点を当てていることに対して、無形の資源、価値の共創と関係性に焦点を当てる新しい論理体系がマーケティングにおける主たる論理体系になるべきであると考えた。これが、サービス・ドミナント・ロジックである。
この考え方に沿って、サービソロジーという新しい学問分野ができつつある。経済学も変わらなければならないはずである。
■参考文献
Stephen L. Vargo & Robert F. Lusch “Evolving to a New Dominant Logic for Marketing” Journal of Marketing Vol. 68 (January 2004)、 1–17
Stephen L. Vargo & Robert F. Lusch “Evolving to a New Dominant Logic for Marketing” Journal of Marketing Vol. 68 (January 2004)、 1–17
『サービス・ドミナント・ロジックの発想と応用』 R. F.ラッシュ、 S. L.バーゴ 原著二〇一四年『環境と経済を再考する』 第四章 「ムダ」を再考する 倉阪 秀史 二〇〇六年
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック