神経細胞が、他の神経細胞に情報を伝達するためには、電気的な興奮を生じる必要があります。
これは、細胞体で生じる数十ミリボルトの電位変化で、活動電位と呼ばれます(他にも発火、スパイクなどと呼ばれることがあります)。活動電位は数ミリ秒という短時間に一過的に発生し、すぐに消失します(動画2)。本書では、この活動電位を脳情報処理の基本単位として、単純に「神経細胞の活動」と呼ぶことにします。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『ニューロンの生物物理 第二版』 宮川博義・井上雅司(丸善出版、二〇一三年)
『生体電気信号とはなにか―神経とシナプスの科学 (ブルーバックス)』 杉晴夫(講談社、二〇〇六年)
『神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流 (ブルーバックス)』 杉晴夫(講談社、二〇一五年)
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