記憶は動的な神経回路に担われる

それぞれの種類の記憶については、古くから多くの研究が行われており、宣言的記憶は側頭葉、非宣言的記憶は大脳基底核や小脳など、重要な役割を果たす脳領域が解明されています。記憶を担う脳領域は多岐に亘りますが、すべての脳領域の本質は神経回路であることは同じです。よって、どのような記憶でも、基礎となる神経メカニズムは、動的な神経回路という点で共通しています。以降、本章では主に長期記憶を例に、記憶の神経回路について考察します。


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)』  池谷裕二(講談社、二〇〇一年)

『記憶のしくみ 上 (ブルーバックス)』  エリック・R・カンデル、ラリー・R・スクワイア 小西史朗・桐野豊監訳


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この記事はiCardbook、『脳と情報——神経回路と記憶のメカニズム——』を構成している「知識カード」の一枚です。

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