直立二足歩行は地面を速く移動するのには適していない。しかし、時速四キロくらいのゆっくりしたスピードで移動する場合には、四足歩行と比べて直立二足歩行の方が、エネルギー消費量が少なくて済む。
つまり、太陽の照りつけるサバンナにまばらにある食物を探して長い距離を歩き、見つけた食物をねぐらまで運ぶのには、適した移動方法というわけだ。I)：食物の採集場所と食べる場所を分けるのはヒトに固有な特徴であるが、これについては、知識カード「厳しい環境が積極的食物分配というコミュニケーションを進化させた」参照。
■参考文献
『人類の起源と進化―人間理解のために』 江原昭善 （裳華房、一九九三年）
『人類の起源と進化』 ロジャー・レウィン 保志 宏・楢崎 修一郎訳（てらぺいあ、一九九三年）原著一九八九年
★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化（Evolution of the Human Sociality）（上）「社会」の学としての霊長類学』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
註
| I. | 戻る | ：食物の採集場所と食べる場所を分けるのはヒトに固有な特徴であるが、これについては、知識カード「厳しい環境が積極的食物分配というコミュニケーションを進化させた」参照。 |
