前節までの検討によって、資本主義の定義は、みんなが違いのあるモノを見つけてお金儲けをして、富を不断に追求し続けるしくみと改訂することができた。
この定義をよりわかりやすく理解するための第2の問いは、お金儲けをするために見つけてきた他の人とは違うモノは、どこで売買が行われるのだろうかという点である。答えを先に言ってしまうと、それは市場(しじょう)と呼ばれる場所である。
参考文献:
『ヴェニスの商人の資本論(ちくま学芸文庫)』 岩井克人(筑摩書房、1992年)
★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。
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