ケネーは農業生産のみが富を増加させるという考え方から、「経済表」(※I):ケネーが一七五八年に発表した経済循環(資本の再生産過程)を示す図表。農業の生産活動を起点として、生産階級から地主への地代支払が発生し、農産物と工業製品とが各階級へ帰属。これに貨幣流通が加わることで生産継続の条件が確保されることを示した。)において、「国民は三つの階級に分たれる。すなわち、生産階級 (classe productive) 、地主階級 (classe propraietaries)およぴ不生産階級 (classe steri]e) である」としたうえで、生産階級のみが、 「土地の耕作によって国民の年々の富を再生させる」とした。
富を増加させるのは、農業のみであるという彼の考え方は、重農主義と呼ばれる。
■参考文献
『経済表』 フランソワ・ケネー 原著一七五八年
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註
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