このように神経回路活動とコンピュータ計算をリアルタイムで繋ぐような実験は、まさに現代の最先端の研究技術です。従来は独立に行われてきた脳活動の計測と操作を融合させることは容易ではありませんが、熱意ある研究者の挑戦によって、少しずつ実験技術が進歩しています。
今後は、これまでに計測されてきた様々な神経回路の時空間活動パターンの中で、真に脳機能に重要な活動がどういうものであるか、という定量的な議論も深まっていくと期待されます。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『脳の情報を読み解く BMIが開く未来 (朝日選書)』 川人光男(朝日新聞出版、二〇一〇年)
『脳と機械をつないでみたら――BMIから見えてきた (岩波現代全書)』 桜井芳雄(岩波書店、二〇一三年)
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